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【アマビエブックス #43】市川安紀『加藤武 芝居語り』

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穂崎萬大。こすぎナイトキャンパス企画運営担当。本の燕居堂店主。

【書名】『加藤武 芝居語り』(筑摩書房)
【著者】加藤武
【刊行年】2019年

ぼくのなかでの俳優・加藤武といえば、金田一耕助シリーズの等々力警部だ。いちいち大仰な身振りで「よしっ!分かった!」と手をポンと叩きながら早合点を繰りかえす役回りは、要するに〈フラットキャラクタ〉そのものなのだが、この本を読んでずいぶんな芸達者な方なんだと知った。

なまじ〈出〉が違う。1929(昭和4)年、東京築地の生まれ。泰明小学校当時から近くの日劇あたりで芝居を観ていたという。麻布中学校での同期は、フランキー堺、内藤法美、小沢昭一、仲谷昇。そこから早稲田大学に入って、今村昌平、北村和夫と仲良くなる。そこから文学座に入って、大先輩には杉村春子がいた。黒澤明作品の〈常連〉で、「蜘蛛巣城」「隠し砦の三悪人」「悪い奴ほどよく眠る」で大役(板倉役)に起用された。この時は三船敏郎が加藤を非常に元気づけてくれたという。

いやはや、一読、すいぶんと賑やかな役者人生とお見受けした。

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穂崎萬大。こすぎナイトキャンパス企画運営担当。本の燕居堂店主。

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